カルピス


最近、カルピスを原液のまま飲むのにハマっている。
この濃さ、この喉ごし、薄める派にはわからない味だ。
風呂で茹でダコになりながらふと思いついた。
「カルピスの原液を沸かして風呂に入ったらどうだろうか?」
野望実現のため、並々ならぬ量のカルピスを買ってきた。店員の視線が少々気になった。
それを浴槽にぶちまけた。でももったいないので二本ぐらいとっておいた。
こころなしか沸くのに時間がかかった気がする。これは沸点上昇によって・・・
いや、祭りの席で難しい話は抜きだ。
いざ入ってみた。普段おいしいと感じた原液だが、湯気となって立ち込めて鼻から口から入ってくるとそのうち嫌になってきた。
今までニュウヨクザイを使ったことのない俺にとって乳白色の風呂はたまらなく嫌だった。
風呂上り、ベトベト感がぬぐえなかった。残ってた二本のカルピスは二階の窓から捨てた。
これは余談だが、大量のカルピスを買うために車を売った。バイト先までは徒歩一時間半。
ちょっとだけ・・・筋肉痛。



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