天国の門


天国の門の前で、門が開くのを待っている三人の男がいた。

一人の男が言った。
「なぁ、それぞれどういう死に方をしたのか言い合わないか」
二人目の男が答えた。
「ああ、いいだろう。じゃあ、まずはあんたからだ」
一人目は言った。
「俺は、あるマンションから出ようとしていた。
 その時、どこかの馬鹿が俺の頭に洗濯機を落としやがったんだ。
 よけられる訳がないだろう?」
二人目が言った。
「すまない。それは俺なんだ。あんたを俺の部屋に入った泥棒だと思ってね。
 俺はその後心臓麻痺で死んだ。」
二人はもう一人の男にも聞いた。
その男は答えた。
「私はその洗濯機の中に座っていただけでして・・・」



(c)裏情報流出